群馬県藤岡市 瓦が落下してきた 他の瓦も落ちてしまいそう
群馬県藤岡市にお住いのM様からお問い合わせをいただき無料調査へ伺わさせていただきました。
落下してしまっている瓦はケラバ瓦(袖瓦)です。
他のケラバ瓦も外に転んできてしまっていていつ落下してもおかしくない状態です。
🏠 ケラバ瓦(袖瓦)とは?
ケラバ瓦(袖瓦)は屋根の端部、破風(はふ)と呼ばれる外壁手前の短い屋根へ、L字形に設置される瓦です。風雨に直接さらされやすく、メンテナンスが重要な部位といえます。
🎯 主な落下原因と背景
1. 釘の緩み・固定力低下
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初期は釘で固定されていますが、風圧や経年による振動で緩むことがあります。
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釘が浮いて隙間ができると、ケラバ瓦がズレ、最終的に落下につながります。
2. 下地板(桟木・野地板)の腐食
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浮きやズレ部分から雨水が下地に入り込む→木材腐食→強度低下。
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腐食が進行すると一気に瓦が落下するケースが多いです。
3. ケラバ捨て水切りなど欠落による水の侵入
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古い葺き工法では捨て水切りが取り付けられておらず、強風時の吹き込み雨で湿害が起こりやすい構造です。
4. 強風や地震などの外力
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台風・突風・地震で一気に瓦が緩んだりズレたり、ひいては落下の引き金になります。
⚠ 二次被害のリスク
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重く硬い瓦が落下すると、人・車に直接被害を与える危険があります。
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また、瓦落下と同時に下地が剥き出しになり、雨漏りや屋根トラブルの拡大を招きます。
🔧 防止とメンテナンス対策
A. SUSステンレスビスで強固に固定
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腐食や抜けに強いねじ込み式ビスに変えることで保持力が大幅に向上します(釘の約5倍)
B. 下地板・桟木の交換・補強
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腐食した木製下地を交換、または新規野地板で耐水性を高め再設置します。
C. ケラバ捨て水切りの設置・改善
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捨て水切りを設けることで吹き込み雨や埃の侵入を防ぎ、下地の劣化を抑制します。
D. 定期点検と応急処置
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数年に1度の瓦ずれ・隙間チェックを実施。前兆発見時には早期修理で「落下」は回避できます。
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台風後や地震後には養生(ブルーシートなど)や専門家による点検が推奨されています。
✅ まとめ:ケラバ瓦落下の流れ
2025年6月14日 投稿者:小口
